住宅購入の契約時に手付金はどのくらい必要?手付金を払うお金がない場合は?

住宅購入

ここでお話するのは、タイトルの通り住宅購入における契約時の手付金についてです。
”頭金”などとも言いますが、正式には手付金と言います。
この手付金ですが、

・契約するときには絶対に必要なのか?
・用意するべき金額の目安はどのくらいか?
・手付金を払うお金がない場合はどうすればいいのか?

といったことが気になる方が多いのではないかと思います。
なので今回は手付金の一般的な金額や、現金が足りない時の対処法などをまとめてみました。
また、お金は足りるけれど貯金を使ってしまうのは不安、という方にも読んでいただきたいです。

今現在家探しをしている方や、これから探そうと思っている方々は参考にしてみてください。


●はじめに

まず一番重要な点について結論からお伝えします。

・住宅の契約時、手付金は必ず必要
・手付金の目安は最低でも、売買代金の5%

上記2点が、みなさんが一番知りたい点かと思います。
住宅購入の際には、予算のうち5%くらいは現金で用意できるようにしておくと安心です。

ですが用意できない場合もありますよね。
僕が過去に担当させていただいたお客様にも、そういった方は少なからずいらっしゃいました。

では、その場合家は買えないのでしょうか?
そんなことはありません。例外があります。

ポイント1:手付金が少額で済む場合
ポイント2:自己資金が0円になる仕組み

これらについて順を追って、上記のポイントも含め簡単に説明していきたいと思います。


●手付金について

まずは手付金の意味を2つ簡単に説明します。

①物件の契約時に必要
※手付金がなければ、物件の契約はできません。

②契約の解除に必要
※手付金を支払う事で、一定の期間までは手付金を放棄し契約を解除できます。
(基本的には解除しない前提で契約するものですが)

また、手付金は基本的には物件の契約日に売主へ支払います。
支払った手付金は売買代金の一部に充当されます。

(例)売買代金=3000万円 手付金=150万円 残代金=2850万円


●手付金が足りない時の対処法

ではここからが本題です。『手付金に充てられるお金がない』『できれば貯金を減らしたくない』という場合はどうすればいいでしょうか。

①金額を減らしてもらう

一般的には、手付金は売買代金の5%〜と言われています。

(例)売買代金3000万円×5%=手付金150万円

これは最初に言いましたね。

ですが10万円の手付金で契約出来たこともあります。

ここで先述のポイント1です。
なぜ、5%〜と言われているのに10万円で出来たのか!?
それは・・・

手付金の金額を決めるのは売り主だからです!

簡単に言うと、売り主が手付金額の相談に乗ってくれると言うことです。
金額が足りないという場合はすぐに諦めず、まずは不動産営業マンに相談してみてください。

②最終的に自己資金が0円になるようにする

次にポイント2です。
最終的に自己資金が0円になる仕組みについて説明します。

先程の例と同じように、売買代金3000万円 手付金150万円とします。
手付金は、売買代金の一部に充当されますので
売主に支払う残りの金額は、2850万円になります。

そこで銀行からの融資額を、総額の3000万円にすれば手付金分も借入が出来ます。
(融資額3000万円ー売主に支払う金額2850万円=手元に残るお金150万円)
これなら、手付金として支払った150万円が現金として戻ってきたことになります。
貯金額が減ってしまうのが不安、という方はこの方法が良いのではないでしょうか。
当然ですがローン返済額はその分多くなりますので、よく考えてから決めてくださいね。

③一時的にお金を調達する

最後に、別なところからお金を調達するという方法です。

まず多くの方がしているのは、ご両親などに相談してお金を出してもらう方法です。
上記②の方法で手付金込みの金額を銀行から借り入れできれば、そのまま借りた人へすぐに返済することもできますので、一時的に借りるだけで済みます。一番良い方法だと思います。

※その場合、契約してから引き渡しまでに掛かる期間はどのくらいか気になると思いますので
こちらを参考にしてみてください→住宅って契約してからどのくらいで引き渡しになるの?

ここで注意していただきたいことがあります。

「すぐ返せるなら・・・」と消費者金融(ア◯ムなど…)からお金を借りようと考える方がいるかもしれませんが、絶対に借りないでください。
それにより銀行のローンが組めなくなる可能性があります!

銀行でローンを組む際には審査があります。
その人が本当にローンを最後まで返せるかどうか、借入状況などを調べるのです。
その際に消費者金融からの借り入れがあると発覚した場合、審査が通りません。

一応消費者金融から借りても大丈夫なケースはあります。
それは単独で住宅ローンを組む場合です。
金融機関や契約内容にもよりますが、まずは一人でローンを組めるか確認してください。

(例)夫がローンを組む・妻はローンを組まない。
銀行で審査をする時、夫の単独でローン審査をすれば、審査されるのは夫のみです。
夫の内容は銀行に見られますが、妻の内容は見られません。
内容が見られないということは、住宅ローン以外の借入をしていても大丈夫と言うことです。

妻の名義で手付金分を借りれば、夫単独でのローンは組めます。
消費者金融で借りる時、1ヶ月以内に返済すれば利子が付かないところもあります。
契約から引き渡しまでの期間が早い物件の場合は利子なしで返済できるかもしれません。
ご家族に頼れずどうしても借りなければいけない場合は、②との併用を強くおすすめします。

【秘密の裏技】消費者金融から借りる事が出来ない方で、ご家族にも頼れないという方も中にはいると思います。
その場合は、不動産業者に相談してみるのも一つの手です。
実際に僕が営業マンだった頃には、手付金を貸してあげている営業マンもいました。
全額まるまる返ってくるとわかっているお金ですし、契約が取れれば営業マンは得をしますからそんな人もいます。

ですが少数です。金額にもよりますが、リスクがとても大きいので。
お互いの信頼関係も必要ですし、あまり表立って「貸しますよ〜」という人もいないと思います。
(手付金放棄の解除なんてされた日には大変なことになってしまいますからね・・・)

本当の本当の最終手段として、それとなく言ってみるのはアリかもしれません。


●まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は手付金が足りない場合の対処法などについてまとめてみました。

賃貸物件の家賃より、ローンの支払いの方が金額が少なくなればその分貯金ができます。

(例)家賃10万円の2LDKマンション → ローン支払い8万円の4LDK戸建
   差額2万円分の余裕ができ、さらに2部屋分広いお家に住めます。

ですが手付金は、引っ越してお金に余裕ができるより前に必要になるお金です。
もし”手付金が用意できなければ家を買えない”となると、余裕のない状態で家賃を払い続けながら、地道に少しずつお金を貯めなければいけないことになります。
そのせいで住宅購入が遅れてしまったら、すべてにおいて損でしかありません。
(もちろん賃貸マンションにも、管理者がいるなどの違った意味でのメリットはたくさんあります)
『住宅購入を考えているけれどまとまったお金がないので無理だと思っていた』という方はもったいないです。

今は自己資金が無くても家を買える時代です。
今現在お金がなくても、家賃とローン返済額が一緒になるなら家に投資した方が良いと思います。

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