今回は、住宅購入の契約時に支払う手付金についてのお話です。
「手付金のお話?そんなの知ってるよ」という方もいらっしゃると思います。
そうです、今回は本当の本当の基礎の基礎のお話です。
というわけで、こちらのページはどちらかというと一般の方より新人営業マンの方向けと言えるかもしれません。
『だいたいわかってるよ』と思っているかもしれませんが、実際にお客様から質問されて、きちんと意味や理由をお話できるでしょうか?
「それって本当に必要なの?」「なんでこんなに払わなくちゃいけないの?」と聞かれた時にきちんと答えられるようにしておくと安心ですよね。
住宅購入を考えていてなんとなくこのページに来たという方も、もし疑問に思っているなら読んでみてください。『それくらい知っているよ』という方は、自分の知らない情報がないかの確認として軽く読み飛ばすくらいで大丈夫かと思います。
売り手側・買い手側双方にわかるようにまとめてみました。
はじめに
今回のお話の要点は以下2点になります。
・そもそも手付金て何?
・なぜ手付金を払わなければならないの?
では前置きはこのくらいにして、早速いってみましょう〜!
手付金とは
”頭金”などとも言いますが、正式には手付金と言い、契約書にもそう書かれます。
住宅などを購入する際、契約時に支払うお金です。
住宅購入の契約時には、ほとんどの場合支払わなければならないお金です。
そして最終的には支払うお金の一部に充当されます。
2000万円のお家を購入するのに、手付金として100万円を支払ったら
ローンを組んだあとに払うのは残りの1900万円で良いということです。
ですので手付金の分余計に支払うとか、損をするわけではありませんので安心してください。
なぜ払わなくてはならないの?
ではなぜ、手付金が必要なのでしょうか?
まずは、住宅購入の際の一般的な流れを考えてみましょう。
(物件を探す過程は今回関係ありませんので省略します)
買いたい家が見つかる
↓
売り主と売買契約をする(←手付金の支払い)
↓
銀行とローンの契約をする
↓
銀行から借りたお金で売り主へ支払いを済ませる
↓
銀行へ分割でお金を返していく
という流れになります。
住宅購入は金額の大きい買い物ですから、一般的にはローンを組んでの購入になります。
実際に買いたいお家が見つかっても”その日のうちに支払いを済ませてすぐ購入”という訳にもいきません。
ですのでお金を用意できるまで(ローンの契約が済むまで)どうしても期間が空いてしまいます。
また新築物件であれば、家が建つ前から売りに出ている場合もあります。
その場合はいわゆる”予約”の状態になりますね。
「私が買うと約束しますので、ほかの人に売らないでくださいね」という意味で契約をします。
ローンの契約をしている間にほかの人に買われてしまっては困るからです。
「ほかの人には売りませんから、ちゃんと買ってくださいね」という意味で契約をします。
いわゆる『バックレ』のようなことが起きたら困るからです。
とは言え、手付金を支払うのは買う側で、なんだか対等でないような感じがします。
これだけ見ると、売る側はリスクを負っていないようにも見えますね。
ですが実際は、契約をする時点で売る側はリスクを負っています。
契約が済んだあと、買う側の人が「やっぱりやーめた」と言ったらどうなるでしょうか?
その人は特に困らないかもしれません。もし手付金を支払っていなかったら、損もしません。
ほかにいい物件が見つかったからそっちにしよ〜と簡単に約束を破れてしまいますね。
ですが売る側にとっては、そうなると損をします。
単純にお金が入らないだけでなく、ほかの人に売れる機会を逃してしまうことになるからです。
契約後にほかの買い手が現れても、約束していますから断らなくてはなりません。
別の人に売れていたはずのものが、売れ残ってしまうことになります。
それに、簡単に契約をなしにできてしまうと、あれもこれもと何件もキープ状態にされてしまう可能性だってあります。
そのために、買う側が勝手にやーめた、とならないように手付金としてお金を一部渡すんですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
次回はこちらの続きとして、実際に手付金が意味を成す場面についてお話したいと思います。
→【住宅購入】手付金が実際に意味を成す場面3パターン【新人営業マン】
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