【宅建士】宅建の合格率は実はそんなに低くない!?数字だけではわからない落とし穴

宅地建物取引士

みなさんは、宅建士試験の合格率をご存知でしょうか?
合格率は、毎年だいたい15〜17% くらいです。

みなさんはこの数字を見てどう思われますか?
一般的には低いと思われる部類に入りますよね。
この数字だけ見ると「宅建てすごい難しいんだろうなぁ」と思うかもしれません。
私も宅建の資格を持っていると言うと「すごいね!難しいんでしょ?」と言われたりします。もちろん、何もせずに受かるような試験ではありませんし、私もがんばって勉強したから受かりました。

ですが、合格率だけに関して言えば、ちょっとしたカラクリがあるんです。
実際にはこの15〜17%という数字より、もっと高いと思って良いです。

それはなぜか?

今回はこの合格率についてのカラクリについてお話したいと思います。
理由は大きくわけると以下の2つでしょうか。

合格率の下がる理由

1. 誰でも受けられる
2. 会社からの指示で受ける人が多数いる


1.誰でも受けられる

まずは1つ目の”誰でも受けられる”ということ。
これはそのままですね。宅建の試験は誰でも受けることができます。
小学生でも、高齢の方でもオールOKです。
ですので、普通なら資格試験を受けるような年齢でない人でも受けに来ますし、中には面白半分だったり、興味本位で受ける人もいる、ということです。
受験料も7,000円ですし、比較的気軽に受けられる試験なんですね。


2.会社からの指示で受ける人が多数いる

そして、先程言ったカラクリについてですが、それが2つ目にあげた”会社の指示で受ける人が多数いる”という点です。

不動産会社には、宅建士は必須です。宅建業は宅建士がいないとできませんからね。
(こちらについての詳しい話は今回は省略します。関連記事も参考にしてみてください。)

宅建業を行うためには、従業員の人数に応じて一定数の宅建士が必要です。
そうなると会社としては、多くの宅建士を確保しておきたいワケです。
宅建士がギリギリの人数しかいない状態で1人でも辞めてしまうと、新たに宅建士を探して雇わなければ営業ができなくなってしまいます。
そうなると非常に困りますよね。死活問題です。

なので、宅建業を営む会社の多くは、すでに務めている社員の人たちに宅建を取るように促します。そのために、社員さんたちが、とりあえずみんな申込みをします。
本気で取るつもりの人も中にはいますが、まったく勉強をする気がない人も申し込みだけしてたりします。

不動産屋さんの営業マンは、契約を1本決めるとインセンティブが発生します。その額は1本で約20万円ほど。もし宅建試験当日に、契約が決まりそうなお客さんが予約を入れてきたらどうするでしょうか。受かる可能性の低い試験へ行くより、お客さんとの契約を優先しますよね

そうなると実際の試験当日はどうなるか、もうおわかりですね。
実際に試験会場へ行けばわかりますが、結構な割合で空席があります。
さらに、会場には来ているけれどずっと寝ている人もいたりします。

試験に申し込む人 ≠ 本気で勉強している人

ということです。
『ただただ、会社から言われているから申し込んで、勉強する気もなく、当日ほかの予定が入れば試験会場にすら行かない』という人が結構な人数いるのです。
実際に私も、事務員としての採用でしたが、入社してすぐ受けるように言われました。
申し込みは7月なので、本当に何もわからず申し込みした感じです。
その年はもちろん落ちました。)

ですが合格率というのは、そういった人たちもすべて含めた人数で計算されています。
宅建試験の申込者の中には、絶対に受かるはずのない人たちが、大勢いるんです。

ですので、合格率だけを見て、難しそう・大変そうと思わなくて大丈夫です。
宅建は、選ばれた人しか受からない試験ではありません。
誰にでも受かる可能性があります

ですのでみなさん、もし興味があるのならば、
合格率だけ見て諦めたりせずに、ぜひチャレンジしてみてください!


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宅建に合格したい!でも学校へ行くべきか迷う…そんな方々への簡単な自己分析ページです。決めかねている方はちょっと読んでみてください。

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