はじめに
前回までの記事で、初心者向けに基本役職や基礎ルールについて書きました。
今回からはちょっとステップアップして、中級者向けに特殊役職について書いていこうと思います。
特殊役職は、基本役職に比べて能力がちょっと変わっていたり、立ち回りが難しいものも多いので、じっくりひとつずつ解説していこうと思っています。
今回は①ハンター編です。アプリによっては『わら人形』という名前だったりします。
なぜわら人形という名前なのかについても、能力を見れば納得できると思います。
ちなみに人狼殺というアプリでは基本職として扱われているようで、ノーマル設定の村に霊媒師の代わりに入っていたりします。なので、特殊役職の中でも一番はじめに解説を入れることにしました。
では、いってみましょう〜!
ハンターの能力

まずはハンターの能力ですね。簡単に言うと、
追放・襲撃された際に、誰か一人を任意で道連れにできる
というものです。
わら人形という名前も、怨みで誰かを道連れにするイメージから来ていると思われます。
では具体的にはどういうことか、ひとつひとつ解説していきますね。
まずハンターは、追放や襲撃をされない限りは普通の市民と変わりません。
昼パートも夜パートも、特別何かをできる訳ではありません。
そして、追放・襲撃により脱落することが決まった瞬間に能力が発動します。
いわゆる”カウンター”のような能力ですね。
そして、今ここで『追放・襲撃により』とわざわざ書いたのにはワケがあります。
ほかの特殊役職の中には、このハンターと同じように他者を道連れにする能力を持つ者が存在します。
そういった役職がほかにもいて、ハンターが道連れになった場合能力は発動しません。
逆に、ハンターが道連れにした相手も、能力を発動することなく脱落となります。
ゲームによっては発動するルールになっている場合もあるかもしれませんが、基本的には発動しない方がセオリーかと思います。身内で遊ぶ場合には発動するというルールにしてもいいとは思います。ですがその場合は、一度に脱落する人数が一気に増えますのでゲーム展開がとても早くなります。難易度や周回速度などの調整は、その都度みんなで話し合いながら遊んでみてください。
このようにハンターの能力は受動的です。
それなら、もし最後まで生き残っていた場合ただの市民と変わらない・・・
と思うかもしれませんが、そういうワケでもありません!
ちゃんと意味があります。この能力が故に、最後の一発逆転も可能になっています。
たとえば最後に、市民・市民・ハンター・人狼が残ったとします。
その日は人狼が誰だかわからす、市民の人を追放してしまいました・・・
本来なら市民2人と人狼1人で夜を迎えた場合、人狼が片方の市民を襲撃して試合終了→人狼陣営の勝利となってしまいますね。
ですがここで、自分はハンターだと名乗らずに市民のフリをしていたとします。人狼からはどちらがハンターかわかりません。
そして人狼がハンターを市民だと思って襲撃!ハンターの能力が発動!
ハンターは残った2人のどちらかを選んで道連れにします。
見事人狼を選ぶことができれば、一発逆転村人陣営の勝利となります!
というように、最後の最後ので盤面をひっくり返せるような能力です!最後の場面でなくても、この能力で人狼を倒せたらすごく気持ち良さそうですね!笑
ハンターの立ち回り
では能力がわかったので、立ち回りについても知っておきましょう。
基本的な動き

基本的には受動的な能力なので、市民と同じように周りをよく見て、自分の意見をしっかりと言っていくのが良いと思います。
騎士や占い師は、襲撃されてしまったら終わりですが、ハンターは違います。
襲撃されても反撃ができます。
しかし反撃をするためには、当然ですがそれまでに誰が人狼なのかきちんと精査できていないといけません。もし、自分が選んだ人が村人陣営の役職だったら・・・一気に村側は不利になってしまいます。そういった意味では、ハンターの能力は諸刃の剣でもあります。
なので能力が発動するまでに、自分の中で『もし襲撃されたら誰を選ぶか』をある程度決めておきましょう。適当に選んで間違ってしまったら、あとで後悔するのは自分ですからね・・・
偽物への対応

基本的には潜伏しながら人狼を探し、ここぞという時に能力を発動する。
というのがセオリーかとは思いますが、あまりそうそううまくもいきません。
なぜかというと、以前占い師の項などでもお話しましたが、大体は偽物が出てくるからです。人狼や、裏切り者は村をかき乱して真実を隠したいので、自分がハンターだと嘘をついて出てきます。
その場合ハンターは、脱落してからでないと自分が本物だと証明できません。
なので、周りの人たちは
1.いったん2人を放置して別な怪しい人を処刑する
2.どちらか偽物っぽい方を処刑する
の2択になりますね。これはその時残っている人数や役職によっても変わります。
特に、ハンターの偽物が人狼なのか裏切り者なのかによって大きく変わります。
偽物が人狼なら処刑しなければ勝てませんが、裏切り者であるなら放置でいいからです。そういった要素を場の状況から考えて選択します。
ですので本物のハンターは、きちんと自分が本物であると主張しましょう。
ですがもし、相手のプレイヤーがとてもうまく、最悪自分が処刑されてしまったら、誰を道連れにすればよいのでしょうか?
一番簡単な選択肢は、偽物のハンターです。その人は絶対に人狼陣営の人ですよね?
普通の村人たちが、ハンターだと嘘をつく必要は通常ではありませんので。
ですがそれだと勝てないパターンもあります。
たとえば、市民2人、ハンター1人、人狼1人、裏切り者1人が残っていたとします。
この時偽物のハンターが、人狼ではなく裏切り者の人だったらどうなるでしょうか?
その状態で自分が偽物だと疑われ、処刑されてしまった・・・
「もう1人の偽物ハンターは絶対に敵陣営だから道連れにすれば間違いないハズ!」と、安易に偽物のハンターを道連れに選んでしまうと、残るのは市民が2人と人狼1人です。そのまま夜を迎えると、襲撃により市民が1人脱落し、人狼陣営の勝利が確定してしまいます。
このように、誰が人狼かをいち早く察知するだけでなく、状況の判断も必要になってくる役職です。人狼ゲームには時間制限がありますから、その決められた時間の中で色々な考察をし、素早く適切な判断をしなければなりません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、中級者向けの役職であるハンター(わら人形)についてまとめてみました。
いきなり襲撃されてしまった場合にも備えて、初日の昼パートからフル回転で観察・考察をしておかなければなりませんし、状況により素早い判断力も求められる役職です。
ハンターの道連れ先次第では即勝利できることもありますし、逆に村人陣営が一気に不利になってしまう可能性もあります。
ハンター(わら人形)の役職を”中級者向け”に分類したのはそのためです。
慣れていないと、道連れ先の選択を見誤ってしまうこともあるので注意が必要です。
ですが、その分やりがいもあって本人も楽しいですし、配役に入れると楽しみが広がります。その他役職である妖狐を入れると勝利条件もややこしくなってしまいますが、陣営を増やさずに役職を増やしたい場合は、こちらもハンターもオススメです。
基本役職に慣れたら、ぜひ試してみてください。
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